地方における工場の求人数の動向

業種で募集人数は大幅に異なる

全国的に求人倍率は拡大しており、2021年6月の有効求人倍率は1.13倍で、前月よりも0.04ポイントアップしています。中でも製造業での募集は2020年6月と比較して39.3パーセントアップしており、雇用数が高いといいます。ただし、地域によって工場の求人数は大きく異なっているのが実情です。一番求人倍率が高い福井県では情報通信機器や自動車関連で受注回復に伴って、一部求人を増やしたといいます。隣県富山県を例にとると、有効求人倍率はアップしていても、製造業での募集人数は業種によって大きく異なりました。2021年8月の新規求人数を確認すると992人で、2020年8月と比較して54パーセントアップしています。電気機器・情報通信機器・輸送用機械などの製造業では、100パーセント以上のプラスで求人数を増やしています。対して、ゴム製品や業務用機械製造に関する求人は80から90パーセントマイナスです。

厳しい状況のところもある

地域によっては雇用状況がさらに深刻です。沖縄県を例にすると、2021年6月の有効求人倍率は0.88倍、新規求人数は8439人となっており、他の地域よりも募集が少ないといえます。沖縄県では製造業の割合が他県よりも圧倒的に低く、求人数が少ないのが特徴です。製造業全体での求人数は2021年7月で266人、2020年7月と比較して43人アップしています。沖縄県で募集を増やしている業種は窯業・土石製品製造業で、200パーセント近いアップです。それ以外の製造業では軒並み低く、鉄鋼業・業務用機械器具製造業などで70パーセント近く減少が激しいです。また、繊維・飲料・化学工業などの業種でも採用を控える方向で推移しているため、50パーセント近く減少しています。